平成23年度 山口大学全学FD講演会実施報告

1. 目標達成型大学教育改善プログラムと山口大学の教育改革

講演テーマ
「ポートフォリオを活用した統合的修学支援:佐賀大学における取り組み」
講師
滝澤 登 佐賀大学大学院工学系研究科教授 (高等育開発センター教授 兼任)
佐賀大学 大学教育委員会・ポートフォリオ専門委員長
日程
平成23年08月10日(水)13:30〜15:00
場所
吉田地区 共通教育メディア教室
小串地区 医学部講義棟C 第3講義室
常盤地区 工学部E棟2F E21遠隔講義室
参加者
参加総数71名(昨年32名) (内訳)吉田地区36名(当日参加者21名 うち大学教育センター教員3名含む)、小串地区24名、常盤地区11名
内容

「ポートフォリオを活用した統合的修学支援」というテーマで佐賀大学におけるポートフォリオの全学的な取組について具体的な説明があった。佐賀大学では高等教育開発センターが中心となって、高等教育の改善に努めてきたが、今年度(平成23年度)より「ポートフォリオ学習支援統合システム」を全学的に導入して、(1)学生の自省をともなった修学意欲の改善と学習への取組み強化、(2)それらを支援するチューター制度の充実、(3)学士力の達成度評価、(4)教員の教育改善につなげるティーチングポートフォリオへの統合的な取組みなどの取組を開始したそうである。講演会では、ポートフォリオの意義や導入の背景、全学導入への取組の経過、「ポートフォリオ学習支援統合システム」の仕様や機能などについて詳しい説明があった。導入の背景としては、講義中心から課題中心の能動的学習促進や、単位制度の趣旨に沿った十分な学習量の確保のために、「授業時間外の学習時間の確保」や「学生の主体的な学習を促すことが大学側・教員側に求められていることが背景にあったことが説明された。

ポートフォリオの導入理由については、学習改善のための省察的実践により、学習への動機づけを強固にし、能動的学習につなげることを目的に試験とは異なる学生の学習過程評価としてポートフォリオが導入されたことが説明された。また、チューター/メンターとの共同作業による、学生の独りよがりでない、客観的でより深い省察が行えるという導入の教育的な効果についての説明があった。

研修会後のアンケート調査結果からは「非常に良かった」および「良かった」がアンケート全体の69.6%を占め、講演内容に対する満足度が高い結果となった。また、自由記述には「ポートフォリオに対するイメージがつかめた」、「講演の中で話されていた担任制度(チューター制度)に対して大変関心がある。」、「今回の講演内容は本学の教員が聞きたかった内容だったからよかった」「山口大学でもぜひ導入すべきだ」など佐賀大学におけるポートフォリオの全学導入に対して本学の教員もかなり刺激を受けた様子を伺うことができた。今回の全学講演会は本学の教育改善の具体的な方向性を考える上で意義のある講演会であった。

資料

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